文京下町散歩

屋形船に乗ったのは何年ぶりだろう。友人が日本酒にこだわりのあるお店が主催する花見船に誘ってくれた。隅田川にかかるいくつもの橋を水面から見上げながら、勝どきからさくら橋あたりまでゆるゆる上る。自分がよっぱらっているのか、船が揺れているだけなのかよくわからないけれど、ゆりかもめが、船の間近をくるくると舞うのを眺めながら呑むお酒は格別だった。

お土産に４合瓶と佃煮をもらって、荷物で手いっぱいになりながら、待ち合わせ場所の白山に向かう。曇天ですっきりしなかったけれど、雨に降られなかったのが幸い。花曇の空のした、由緒ありそうな小高い住宅地と下町風情がわずかに残る町並みをお散歩した。