7/17/2016

夏立


昨年の晩秋にはじめて訪れて、四季折々の立山が見たくなった。
春先の室堂を訪れることができず、ようやく先日初夏の立山へ。

秋には室堂山に登ったのだけれど、標高の高さからくる空気の薄さに慣れず、いっぽいっぽ息を切らせながら進んだ。雄山にのぼろうと誘われたけれど、そのときは到底登れる気がしなかった。でもそれがとても悔しくて、次に訪れるときまでには、体力をつけて絶対登りたい、と思っていた。

残念ながら6月は気力、体力とも落ち込んですっかり夏バテのような日々を過ごしていた。このままではまた立山に登ることは無理だろうと思われた。現地で集合予定の友人にも、体力的に厳しそうなので、私に構わず自由に行動してね、とお願いしつつ室堂に向かった。

深夜バスで富山に向かい、その足で電車、ケーブルカー、バスと乗り継ぎ室堂へ。事前の天気予報がはずれ、空は晴天。結果、おもいのほか元気があって、無事雄山をのぼりきることができた。


とはいえ、岩場のぼりはしんどくて、少し進んでは岩の上に腰をおろして息を整える。あしもとのちいさな野草たちに元気をもらいながら一歩ずつ歩みをすすめた。この野草たちの一年に思いを馳せながら。