7/17/2016

夏立


昨年の晩秋にはじめて訪れて、四季折々の立山が見たくなった。
春先の室堂を訪れることができず、ようやく先日初夏の立山へ。

秋には室堂山に登ったのだけれど、標高の高さからくる空気の薄さに慣れず、いっぽいっぽ息を切らせながら進んだ。雄山にのぼろうと誘われたけれど、そのときは到底登れる気がしなかった。でもそれがとても悔しくて、次に訪れるときまでには、体力をつけて絶対登りたい、と思っていた。

残念ながら6月は気力、体力とも落ち込んですっかり夏バテのような日々を過ごしていた。このままではまた立山に登ることは無理だろうと思われた。現地で集合予定の友人にも、体力的に厳しそうなので、私に構わず自由に行動してね、とお願いしつつ室堂に向かった。

深夜バスで富山に向かい、その足で電車、ケーブルカー、バスと乗り継ぎ室堂へ。事前の天気予報がはずれ、空は晴天。結果、おもいのほか元気があって、無事雄山をのぼりきることができた。


とはいえ、岩場のぼりはしんどくて、少し進んでは岩の上に腰をおろして息を整える。あしもとのちいさな野草たちに元気をもらいながら一歩ずつ歩みをすすめた。この野草たちの一年に思いを馳せながら。


1/31/2016

釧路 × Nikon1 v3



釧路港と興津をお散歩。

釧路には輸送艦「くにさき」が寄港していた。レンガやコンクリの倉庫のたたずまい、海に捨てられた雪のふぜいをみて小樽を思い出したけど、道民にそう伝えたらあまりピンとこないようだった。

興津の海岸線はまえから地図でながめなら行きたいと思っていて、釧路訪問4回目にしてやっと訪れることができた。思っていたとおりの絶景だった。

海にせり出した崖のがけっぷちにボロボロのサマーチェアに腰かけて夕日をながめている人がいた。気温はもちろん氷点下、たぶんマイナス5度以下だったと思う。この極寒の空の下、なにをしてるのだろう。私たちはカメラをもっていそいそとそのがけっぷちに向かう。カメラをもって近づく私たちに気づいて、ここに来ていいよ、という。その手にはコンデジがあった。私たちは思い思いに写真をとっていると、ここに来ていいからね、いい眺めなんだ、という。

夕日が海にとっぷり沈んで、サマーチェアの人が椅子をたたんで帰っていく。彼の家はこの崖の目の前にあった。こうやって毎日崖のうえで夕日を愛でているのだろうか。その人のうしろ姿を見送りながら、ここでの暮らしに思いを寄せてみた。

1/03/2016

Nikon1 V3 × 新年散歩





























最近毎日30分走ってる。

今日はお正月休みの最終日だし、ご褒美に築地で海鮮丼をたべよう、そう決めて、築地へ5kmの道のりをジョギング。昨晩は足も軽やかで、そろそろ走ることに身体が慣れたのかな、と喜んだのもつかのま、今朝はとても身体が重くて走り始めた時期に逆戻りした感じ。3歩進んで2歩下がる、そんなに簡単に身体はかわらないよね、と思いなおしゆっくりゆっくり前にすすむ。

築地はまだお正月休み、営業を再開するのは4日、明日だ。わかっていたけど、場外なら観光客目当てのお店が開いているだろうとふんで向かった。灯りが落ちた場内は人の気配はほとんどなく、天井の明かりとりから差し込む日の光が静かで美しかった。途中、巡回していた警備員さんに場内は休業日なんで、立ち入り禁止ですよと注意されちゃった。失礼失礼。